生活が苦手だ。昔からずっとそうだったし、これからもそうなんだろう。朝起きること。出かける準備をすること。家を出ること。生活に必要なものを買っておくこと。掃除。洗濯。炊事。お風呂に入ることも、夜眠ることも。全部全部、苦手だ。 高校生のとき、遅…
仕事のメールの返事が来ないので、悶々とした日々をすごしている。 相手のことをよく知らないので、どんなつもりでいればいいのか、わからない。ただ忙しいだけかもしれない。それなら待っていられる。季節の変わり目で、体調をくずされたのだろうか? もし…
フランス語には蝶と蛾の区別がなく、どちらもパピヨン(papillon)というらしい。もし区別が必要なときには、蝶のことを昼のパピヨン、蛾のことを夜のパピヨンと表現するようだ。 日本語だと、なんとなく蝶は華々しいイメージを、対して蛾は禍々しいイメージ…
きっかけが何だったのかは、もう思い出せない。物心ついたときには、算数が好きだった。4〜5歳のころ、私のお気に入りのひとり遊びといえば、計算ドリルを解くことだった。問題があって、答えがあって、正解するとうれしかった。 小学校にあがってしばらく経…
何か意見をたずねられたとき、「それは場合による」と返してしまう。なんの情報もあたえない発話だ。場合によるのはあたりまえなのだから、はじめから「こういう場合はこう。私の場合はこう」という話に踏み込んだほうがいいのは、わかっている。わかってい…
私はちぐはぐである。私の一部はあっちに行こうとするのに、私の別の一部はそっちに行こうとする。結果、どちらにも行けずにぼーっとしていることも多い。 優柔不断であるのとは、すこしちがう気がする。ひとりの私が、決めあぐねて迷うのではない。私のなか…
数年前、珈琲が飲めなくなった時期があった。胃が荒れて、カフェインを受けつけなくなってしまったのだ。好きだった珈琲、リフレッシュのおともだった珈琲なのに、飲むと気持ちが悪くなってしまう。裏切られたような、あるいは私のほうが裏切ってしまったよ…
アマゾンプライムで配信されている「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」について、ここ数日でさまざまな議論を目にしてきた。 www.amazon.co.jp 映画「ロード・オブ・ザ・リング」では肌の色の白いエルフしかいなかったのに、「力の指輪」では黒人の演じる…
2021年の2月にオタク論の【1】を公開し、これからひと月に一本くらいのペースで書くぞと張り切っていたはずなのに、気づけばもう2022年の7月だ。更新を怠っていたあいだに、私の推しはアイドルグループを卒業した。 私はもともとアイドルのオタクではなかっ…
※今回は自分のことばかり書いています。 アイドルオタクをしていて非オタから受ける質問のひとつに、「(推しが)卒業したらどうするの?」がある。 正直、どんな答えを期待されているのか分からない。「三日三晩寝込む」とか「一週間仕事を休む」とかだろう…
アイドルオタクをしていると、他のオタクに嫉妬心をいだくことがある。 他のオタクへのレスを目撃した、特典会で自分のときよりも対応がいい気がする、などがきっかけである。 嫉妬心とは厄介なもので、いちど火がつくと消し去るのがむずかしい。めらめらと…
私はアイドルオタクであることを特に隠していないので、職場などで「明日はライブなんですよ〜」と言えば、「いいねー。楽しんできてね!」などと言ってもらえる。そう言ってもらえるのはありがたいし、嬉しい。 ただ、ときおり引っかかることがある。オタク…
べつに誰に頼まれているわけでもないし、ブログなんて書かなくても良いのだ。けれど私は書きたいし、書かなければ、とも思う。 そのくせ、年に数回しか更新しない。自分の願望と決意を裏切り続けている。年末になり、ああ今年もたいして書かなかった……という…
「打鍵感」という言葉がある。パソコンのキーボードを打つときの感触のことらしい。2〜3万円もする高価なキーボードのレビュー動画で、YouTuberがこの言葉を連発していた。「このキーボードは打鍵感が素晴らしい」「こちらは打鍵感が物足りない」というふ…
↓前編 chomast.hatenablog.com ぶらんこ乗り (新潮文庫) 作者:いしい しんじ 発売日: 2004/07/28 メディア: 文庫 前編を書いてから20日以上たって、やっと読み終えた。一気に読んでしまうのがもったいなくて、おちつける時間だけをつかって少しずつ読みすす…
いちばんたくさん本を読んでいた頃は、電子書籍が出てきたばかりで、私もまだ紙の本を読んでいた。図書館で借りたり、買ったりして、読む。家に置いておける本の量に限りがあったのと、お小遣いにも限りがあったので、買った本もほとんどは売ってしまって、…
新卒で入って5年勤めた会社を昨日、退職した。正確にはまだ有休消化中だが、今日は退職後1日目のあたらしい朝だ。 私は整理整頓が苦手だ。捨てるのが苦手なのだと思う。思い切らないとものを捨てられない。昨日は入社してから5年間でためこんだあれこれを…
絶望。と呼ぶのは少し違うのかもしれない。でも望みが絶たれたのは確かなので、絶望というタイトルをつけた。広大な海原を見て自分の存在のちっぽけさを思い知るという話はよく聞くが、それに似ている。私の場合、それは青い海ではなく、本の海だった。 物心…
あの頃、インターネットの住人たちは皆それぞれに自分の家(ウェブサイト)を持っていた。家は手作りで、思い思いのコンテンツ(イラスト、小説、詩、音楽、日記、等々)が飾られていた。掲示板やチャットルームに感想を書き残すと、返事がもらえたり、こち…
10代の女の子がSNSに載せた手料理の写真に、「美味しそう! 良いお嫁さんになれますね!」というようなコメントが付いていた。たまたまそれを目にした私は、うえー、気持ち悪い、と思った。胸の奥が波立ってそわそわしてイライラするような、そんな気持ち悪…
3ヶ月ほどロンドンに住んでいたことがある。そのとき通っていた学校で、1人のチェコ人と仲良くなった。 1クラス6〜8人ほどの小さな専門学校で、彼女や私を含め生徒のほとんどが留学生。私が選択したどの授業でも私以外に2〜3人の日本人がいたけれど、私は全…
オランダ、アムステルダムはセックスとドラッグの街。ガイドさんがそう紹介するのを聞いて、私は耳を疑った。オランダといえば、そう、ゆったりと風車が回っている……。そんな風景のイメージがあった。 卒業論文を出し終えた私は、ヨーロッパの国々を巡るバス…
学生だった頃、女子たちの間で「あの人ちょっとキモい」と噂されていたある大人が性犯罪で捕まった。調べれば住んでいた地域などが分かってしまう恐れがあるので詳細は伏せる。 その人は外から見える行動に何か問題があるわけではなかった。ただ、仕草や口調…
人の配偶者に対する適切な呼び名が無くて困っている。「適切な」というのは、ここでは「余計な意味合いが付随しない」「ニュートラルな」という意味である。 Aさんの妻の話をするとき、「Aさんの妻」と呼んでしまうと丁寧さに欠ける気がする。しかし、「Aさ…
私が推しているアイドル「たこやきレインボー」の東阪Zepp 4daysツアー『軟体的なボヤージュ 〜あなたとの約束〜』がもうすぐ始まる。とてもとても楽しみで、ここ最近の私の脳内はこの話題で持ちきりと言っても過言ではない。 www.tacoyaki-rainbow.jp 『軟…
Twitterばかりやっているけれども、まとまった文章を書くのも良いものなのでは、と思ってこのブログをまた動かしてみることにした。三日坊主なのでいつまで続くかは分からない。次の更新は3年後かも。 このブログを再稼働するにあたって過去の記事を読み返し…
2週間ほど前にこんな記事を書いた。わたしがどのような「人見知り」であるかについて、またお酒が好きな理由 - ちょまブログわたしは頭の中に「こんなノリでしゃべろうスイッチ」があって、それを押すのに苦労している、というようなことを書いた。今日また…
この前、人から「わがままだ」と言われた。将来こんな感じの生活をおくれるようになりたい、という願望をわたしが思うままにぽんぽん述べていたら、苦笑いされながら「わがままだなあ」と言われた。それを聞いたわたしは「そうか、わたしはわがままだったの…
わたしは人見知りである。と、わたしは思う。わたしってものすごく人見知りだなあ、と思いながら生活をしている。 けれど、「わたしは人見知りである」ということを人に言うと、「え? いやいやいや(笑) 全然人見知りちゃうやん」という反応が返ってくるこ…